熊谷市の健康スポーツクリニック 上肢の日帰り手術ができる施設 交通アクセス
KENSPO
健康スポーツクリニック
MEDICAL SPORT CLINIC 〒360-0203 埼玉県熊谷市弥藤吾122-1
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屈筋腱の腱鞘炎について kenspo通信 No.9

Athleteたちの名言
全ての勝者には傷がある。
それでもポジティブな姿勢を持ち、
明確な目標を掲げている人を止めるものなんて、
この世の中にはほとんど存在しない。

                 
<ネイマール・ダ・シウバ・
  
サントス・ジュニオール>

澁澤院長からあなたへ!

今回は“屈筋腱の腱鞘炎”についてです。

前回の「手の更年期障害」で述べた中で最も多く、男女比は1:6であり、母指・中指・環指の順に多く生じます。
女性ホルモンには腱のむくみを抑える作用があるため、その低下をきたす更年期やその変化が生じる妊娠期に多く発症します。
また糖尿病、関節リウマチ、透析をされている方では多発することもありますが、男性でも指の酷使により発症することも多いです。

指は腱により曲げ伸ばしをすることができますが、屈筋腱は腱の浮き上がりを防止して曲げを効果的にするため、トンネル(腱鞘)中を走行しています。
屈筋腱と腱鞘の間でお互いの大きさが合わなくなり、屈筋腱の滑らかな動きが低下し、炎症が生じると指の付け根に痛みや腫れが生じます。
これを腱鞘炎と呼び、さらに屈筋腱が部分的に肥厚してひっかかりが強くなるとばね現象を生じます。
これをばね指と言います。

診断は触診だけでも可能ですが、炎症の程度や腱の状態を詳細に検査するには超音波検査が有用です。
肥厚した腱鞘や腫大した屈筋腱とその部位が確認でき、指を動かした際にどのように通過障害をきたしているかをリアルタイムに画像で確認することができます!!
また腱鞘炎に合併した小さな腱鞘ガングリオンが見られることもあります。

更年期に起こる腱鞘炎は急性炎症の場合が多いですが、我慢できる痛みを長年放置した場合には慢性的腱鞘炎となり、第1関節と第2関節を曲げる各腱の癒着でバランス不良が起こり、各関節痛の原因となります。
多くは第2関節がやや曲がった状態で伸びが悪くなります。
また次第に変形性関節症(ヘバーデン結節・ブシャール結節)につながる可能性があります。

このように屈筋腱の腱鞘炎は手指の関節疾患と密接な関係があるのですが、これはあまり知られていない事なのです・・・。
このため医療機関を受診しても歳のせいとだけ言われて終わる方も多いでしょう。
腱の疾患である腱鞘炎が指の関節疾患へつながらないように治療することが大事なことと言えます。

次回は腱鞘炎の保存加療(腱鞘ストレッチ・注射加療など)についてです。

理学療法士からお知らせ

皆さんこんにちは!理学療法士の三澤です。
6月は雨が多くなってくるので、家でテレビを観たりパソコンやスマホを操作している時間が増えてくるのではないでしょうか。
前屈みの姿勢が続くと、肩や首の筋が硬くなって肩こり・首こりの原因となります。
今回は、ジメジメした梅雨の時期をすっきり乗り切るためのチェック方法とストレッチをご紹介します。
 

鎖骨チェック

鏡で自分の鎖骨を見たときに、折れ曲がったように見えていませんか?
理想は鎖骨の外側が内側より1cmくらい高くなっていることです。
外側が上に上がりすぎている方は力が入りすぎているか、前屈みの姿勢になっている可能性があります。

首・肩のストレッチ

力が入ってしまう方は、こまめにストレッチをして筋をほぐしていきましょう。

【首の後ろ側から肩】                
首を横へ倒した後斜め下を向きます                
20秒程度止めてゆっくり伸ばします

  
                             
【首の前側】 
首を横へ倒した後、斜め上を向きます
肩が上がらないよう注意  
          

食事や食材の豆知識

噛むことで健康になる!噛めば噛むほど頭も体も良くなる!?

柔らかいものを好む現代人は、1回の食事で噛む回数が約620回。それに対し、戦前は約1420回。

ちなみに玄米やおこわや木の実などを食べていた、卑弥呼でおなじみの弥生時代は、約4000回も咀嚼していたと言われています!
ここ数十年でも半分以下になっています。

咀嚼回数が減ると、「顎が小さく細くなり、歯並びが悪くなる」「唾液の分泌が少なくなり消化吸収が悪くなる」「噛み合わせの悪さから肩こりや頭痛が起きやすくなる」など様々な悪影響があります。

上記のような悪影響を防ぐために日本咀嚼学会が作った標語を紹介します。

ひみこのはがいーぜ(卑弥呼の歯がいーぜ)

『ひ』……肥満防止 よく噛むと、満腹中枢が刺激され食べ過ぎ防止になります。
『み』……味覚の発達 食べ物本来の美味しさを感じる事ができ、味覚が発達します。
『こ』……言葉の発達 顔の筋肉が発達すると、正しく発音出来るようになり、顔の表情も豊かになります。
『の』……脳の発達 噛む事でこめかみ付近がよく動き、脳への血流が良くなり、脳の活性化に役立ちます。
『は』……歯の病気を予防 歯の表面が磨かれ、唾液の分泌が良くなり、虫歯や歯周病の予防に繋がります。
『が』……ガンの予防 唾液成分のペルオキシダーゼには、食品中の発がん性を抑えると言われています。
『い』……胃腸の働きを促進 食品を噛み砕くと胃腸への負担が軽くなり、働きを正常に保ってくれます。
『ぜ』……全身の体力向上 噛み締める力を育てる事により、全身に力が入り、体力や運動神経の向上、集中力を養う事に繋がります。

ついつい疎かになりがちな「噛む」という行為。
ひと口で30回を目安に噛むというのを普段の食事でも意識して、健康的な食生活を送りましょう♪