グロインペイン症候群について　 kenspo通信 No.105

Athleteたちの名言

うまくいかないからといって
諦めるということは
この先絶対にしません！

＜バスケットボール選手　渡邊雄太＞

澁澤院長からあなたへ

今回は「グロインペイン症候群」についてです。

サッカーなどのスポーツを中心に、鼠径部周辺に多様な原因で発生する痛みがあり、本当の原因を特定しにくいため鼠径部痛症候群＝グロインペイン症候群と言われてきました。
好発スポーツとしてはサッカーが大半を占め、陸上競技の中・長距離、ラグビー、ホッケー、ウェイトリフティングなどで２０歳前後の男子選手に多く発生します。
サッカーではキック動作がメインですが、他に切り返し動作などで骨盤と恥骨結合に繰り返しの捻りや圧迫力や牽引力、剪断力が加わり、鼠径部・股関節周辺・骨盤に炎症が生じて痛みとなります。
下の図のような部位に痛みが生じ、慢性化すると鼠径部が常に痛みます。

股関節の可動性や体幹筋力の低下に伴う動作の不安定性や身体のコントロールの低下など全身の身体機能の低下で起こるため、一度発症すると慢性化しやすく、少し休養して痛みがとれたとしても身体コンディションが良くないとすぐに再発してしまいます。また、練習内容や練習の頻度・環境の影響も考えられるため、原因をひとつに絞ることが難しいものです。
以前から画像で指摘されにくい痛みであり、症候群として取り扱われてきましたが、その詳細は、恥骨結合炎・恥骨疲労骨折・恥骨に付着する筋腱炎・腸腰筋腱炎・鼠径ヘルニア（スポーツヘルニア）などがあります。
★MRI検査で詳細に検討した報告（仁賀ほか）によると、恥骨結合部周囲の所見から約90％において器質的異常（痛みの発生部位）を診断できたとされています。

治療はリハビリによる保存加療を中心とします。原因となったトレーニング内容や身体の機能不全を評価し、全身の可動性・安定性を改善した上で、競技特性であるクロスモーションによる協調運動を習得するリハビリテーションを行います。

メディカルフィットネスfineだより

こんにちは！メディカルフィットネスfine根本です。
新型コロナウイルスも感染者数に波があり、落ち着かない状況下ですが、皆さん運動はできていますか？
また、寒暖差によるだるさなどもあるのではないでしょうか？これから梅雨に入るとジメジメと蒸し暑さを感じたり、梅雨が明けると急に暑くなります。
体力・筋力・免疫力向上に向けて、ぜひfineで一緒に運動しましょう(^^)

変形性膝関節症
fine会員様に最も多い変形性膝関節症の方に向けた臀筋（お尻）トレーニングプログラムをご紹介！

変形性膝関節症の方は太ももの前側に負担がかかりお尻をうまく使えないことがあります。
お尻の筋力強化で直立姿勢でのバランス力もアップします。
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♬　Let’s Enjoy Fitness　♬
Fitness Instructor Ayumi

理学療法士からお知らせ

こんにちは、健康スポーツクリニックの宮下です。
今回は、腕が上がりにくい方に対して簡単な運動を紹介します。
肩関節の運動を妨げる要因はいくつかありますが、肋骨や骨盤の動きの低下も要因の一つです。

△方法
・下図のように四つ這いになり膝を支点にして足を左右に動かします。
・肋骨と骨盤の間が伸びるイメージでリズミカルに動かします。
・その際にみぞおちより上が動かないように注意しましょう。
脇腹辺りに張りを感じれば伸びている証拠です、是非実践してみてください！