来年1月に行われる箱根駅伝の予選会が東京 立川市で行われ、立教大や専修大など10校が出場権を獲得しました。
今回は「五十肩の名称の歴史」についてです。
「五十肩」という名は江戸時代に使われた俗語です。
1797年に発行された俚諺集覧(りげんしゅうらん)(太田全斎著、江戸時代)という書物の中に、「凡、人五十歳ばかりの時、手腕、骨節の痛むことあり、程すぐれば薬せずして癒ゆるものなり、俗にこれを五十腕とも五十肩ともいう。又、長命病という」と記載があり、これが日本における五十肩に関して最も古い記載とされているようです。
五十肩=長命病であったのです。
50歳前後で発症しやすい肩の痛みであり、日本人の平均寿命が50歳を超えたのは戦後の1947年になってからですので、江戸時代の平均寿命=30~40歳(乳幼児の死亡が多かったため)からすると、長生きの人に発症するとされていました。
日本の整形外科学における最初の教科書である「神中整形外科」(1940年)の中では、病態が当時まだ十分に解明されていない疾患であったことから、やむを得ずと前置きした上で暫く五十肩という通俗的病名を使用すると明記されています。
その後、80年以上経った現代でも未だに五十肩という曖昧な病名が使用されている状況があります。
レントゲン博士が1895年にX線を発見し、レントゲン検査が医学の発展に大きく貢献したことは重要なことですが、整形外科では長い期間、診断にレントゲン写真だけが頼りの時代が続いてきました。
このため骨に問題なければ異常はないという扱われ方がされ、医師がはっきりした診断ができないために曖昧な五十肩を使用してきた経緯があります。
現在では正式病名は「肩関節周囲炎=凍結肩」といい、炎症後に関節/関節包が硬くなる状態です。
診断にはレントゲンで骨に異常なく、超音波検査(エコー検査)やMRI検査で腱板などの組織に大きな異常がないことが前提になり、現在ではエコー検査の普及もあり診察室ですぐに典型例を正確に診断することができます。
50歳前後の人の肩がただ痛くなることと五十肩は決して同じではありません! 五十肩=凍結肩であり、関節が拘縮するので状態としてはかなり重症です。
長い間、俗語として五十肩が使われてきた経緯がありますので、医療従事者も含めて世間一般でそう簡単に呼び名を修正することは難しいかもしれません。
こんにちは!メディカルフィットネスfineです。
今回はサーキットトレーニングのマシンの使い方をお伝えします!
正しいマシンの使い方を覚えてトレーニングの効果を高めていきましょう♪
こんにちは!理学療法士の舩川です。
今回は筋力トレーニングの回数について話をします。みなさんは筋力トレーニングをするとき、何回を目安に行っていますか?
筋力トレーニングと聞くと、なんとなく10回を目安にすることが多いと思います。
これは間違いではないですが、目的によってはより良い回数があります。
①筋持久力(何回も同じ運動を繰り返す力)をつけたい場合…15~20回
②筋肉を大きくしたい(筋肉量を増やし筋肉を大きくする)場合…8~10回
③1回で持ち上げる重量を増やしたい場合…3~5回
このように、目的に応じて行う回数が異なります。運動初心者の方や転倒予防、日常生活動作に必要なレベルの運動であれば①か②の回数を目安に行いましょう。この運動の場合、休憩時間は1分から1分半が良いとされています。
暑さも弱まり、年末に向けて運動する人も増えてくると思います。ぜひ運動をする際の目安にしてみてください!!