<吉田 沙保里>
こんにちは。今回は“手の更年期障害”についてです。
女性の閉経時期を挟んだ10年間を更年期と言いますが、人によって閉経年齢が違うので、およそ平均的な更年期は40~60歳とされています。
更年期障害の原因は女性ホルモンの一つであるエストロゲンの分泌の大幅な低下と変動です。
体に生じる症状としては、ほてり・発汗・冷え・肩こり・動悸・頭痛・物忘れ・気分の落ち込み・不眠・イライラなど多岐わたります。
一方で手には手指のこわばりが生じます。
これはなぜ起きるのでしょうか?
エストロゲンは腱や関節の滑膜に存在するエストロゲン受容体に結合して、滑膜の腫脹を抑える働きがありますが、更年期にはこの作用が減弱し、腱や靭帯・関節がむくんで腫れてしまいます。
このため、手指のこわばりが生じるのです。これらが一因で生じると考えられる疾患があります。
・屈筋腱腱鞘炎(ばね指)
・ドケルバン腱鞘炎(健スポ通信No.7で記載)
・手根管症候群
・ヘバーデン結節
・ブシャール結節
・母指CM関節症
更年期障害の治療は婦人科でのホルモン補充療法、漢方薬、エクオール(エストロゲン類似構造)などのサプリメントがあります。
サプリメントの効果は実際どうかというと残念ながら確立したエビデンス(医学的根拠)は今のところない状況です。
しかし整形外科領域では効果のある治療薬がない現状から、私自身の意見としては3か月ほど試してもよいのではないかと考えます。
効果が実証された治療薬があれば理想的なのですが・・・。
次回からは各疾患について解説をします。
みなさんこんにちは!健康スポーツクリニックリハビリテーション科です。
今回は、背骨・肩甲骨を動かすエクササイズをご紹介させていただきます。
普段いろんな方のリハビリをさせていただく時に、背骨が硬かったり肩甲骨の動きが悪くなっている方がたくさんいらっしゃいます。
背骨や肩甲骨が硬くなってしまうと、腰痛・肩こり・肩関節周囲炎・五十肩などの障害に繋がってしまいます。
姿勢が悪い方・猫背の方・デスクワーク仕事の方などは、背骨や肩甲骨が硬くなりやすくなってしまうので、下記エクササイズを行ってみてください。
①四つ這いになります。
②左手を頭の後ろに当てます。
③天井を見るように背骨を捻ります。
※痛みが出る場合は中止しましょう!
※左右どちらも行います!
①棒を肩幅より広めに持ちます。
②両手を上に上げます。
③そのまままっすぐに両手を下ろします。
※肩甲骨の動きを意識して行いましょう!
最強の野菜はこれだ!栄養素ランキング1位は「クレソン」(米研究)
クレソンと言えばステーキの付け合せで脇役と思っている方も多く、色取りやお飾りと思って食べない人もいるのではないでしょうか。
ところがお飾りなんてものじゃなく、クレソンこそが偉大なるスーパー・ベジタブルであることが判明したそうです。
米ニュージャージー州のウィリアム・パターソン大学の研究者が17種類の必須栄養素の含有量をもとに作成した、「栄養素の高い果物と野菜トップ41」リストによると、クレソンはスコア100点を獲得して第1位だったそうです。
健康に重要とされるカリウム、食物繊維、タンパク質、カルシウム、鉄、チアミン、リボフラビン、ナイアシン、葉酸、亜鉛、ビタミンA、B6、B12、C、D、E、Kの17の栄養素の含有量をもとに食品がスコア化されています。
下の表はトップ20の食材です。
馴染みのない野菜も多いですが、栄養素を考えた食事作りの際は参考にしてみてはいかがでしょうか。