<大谷 翔平>
今回は“ドケルバン病”です。
これは手関節の親指側の腱鞘炎のことです。
第一区画と言われるトンネル内を短母指伸筋腱と長母指外転筋が通っていますが、ここで炎症を来します。
不慣れな仕事動作をすることや手の酷使などが原因と言われています。
男女比は1:7で女性に多く、これは親指を広げる際に女性の方がトンネル部で腱のカーブが大きいからだそうです。
診断自体は触診だけでも可能ですが、超音波検査で詳細に病態を把握することができます。
ほとんどの方は短母指伸筋腱が主な炎症部位ですが、両方の腱に炎症がある場合もあります。
2つの腱の間に本来ない隔壁がある場合には難治性であり、これで手術の必要性を判断することができます。
治療としてのサポーターが世の中には多くありますが、ごく初期の方にしか効果ありません。
発症間もない時期や超音波検査で軽度である場合に行います。
1回の注射で3か月程度は経過良好ですが、再発することもしばしばあります。
期間が長い場合や難治性所見がある場合に推奨しています。
局所麻酔で15分程度の手術です。
2つの腱のトンネルをしっかりと切開し、隔壁があれば切除します。これにて腱の動きが良くなり、痛みが改善します。
女性の方が多いため、当院では手術創が目立たないように手関節のしわに沿って皮膚切開を行う工夫をしています。
縦に切開するとケロイドになりやすいです。
また手術でしっかり改善すれば再発することはほとんどありません。
超音波検査に基づいてしっかりと治療方針を立てていきます。ぜひ御相談ください。
皆さん!
薬膳でおなじみのクコの実をご存知でしょうか?
皆さんがよく目にするのは、中華料理の杏仁豆腐の上に乗っている
赤い実です!
小さな実ですが、栄養価がとても高いのです。
◉100種以上のビタミン、ミネラル
◉食物繊維
◉ポリフェノール
◉カロテノイド(βカロテン、リコピン、ルテイン、ゼアキサンチン
◉ベタイン など)
◉フィリイエン
◉必須アミノ酸を含むアミノ酸18種類
など、これらは美容やアンチエイジング、血行促進、ホルモンバランスを整える働きが期待できるので、是非チェックしてみてください!
カフェまつぼっくりでもクコの実を使っているメニューがありますので、お気軽にお立ち寄りください!
みなさんこんにちは!前回に引き続きオスグッド・シュラッター病についてお伝えします!
・10歳~15歳の活発な発育期の男の子に多く、運動時や運動後に痛みが出現し運動を休むと痛みが少なくなるのが特徴です。
・太ももの前側の筋肉(大腿四頭筋)は骨盤からも付着しており、骨盤の位置関係によっても過度に引っ張られている状態が続き膝に痛みを伴う症状がみられます。
※今回は上記の骨盤の位置関係についてお伝えします!
・仰向けの状態で骨盤の突出している骨の位置を左右で比べてみる。
(下記の写真を参考に)
※痛みが出ていない側を基準に痛みが出ている側の骨の位置が上か下かを確認!
・骨盤の位置が上 → 腸腰筋トレーニング(上の写真)
・骨盤の位置が下 → 殿筋・ハムストトレーニング(下の写真)
※痛みが出ない範囲で20回前後を目標に!
現在オスグッド・シュラッター病で満足に運動が出来ていない方、骨盤の位置関係が気になる方は実践してみましょう!
健スポ理学療法士 黒木 啓光