今回はアキレス腱症・アキレス腱周囲炎についてです。
アキレス腱は腓腹筋とヒラメ筋の腱が合わさった共同腱で踵の骨に付きます。
踵の外側に腓腹筋繊維、内側にヒラメ筋繊維が付着しますが、付着部より2~7㎝膝側では腱が著しく回旋しながら走行するため、血流循環が乏しく、代謝が低いのです。このため障害が発生しやすい部位となっています。
主にランニングやジャンプ競技のアスリートに起きやすく、運動に支障をきたします。運動以外では約30%が筋の柔軟性低下・足の形が不良などで負荷がかかることで発生しています。
特徴はアキレス腱の痛み・腫れ・それに伴う運動障害です。
特徴的な痛みが起床時の一歩目の痛みであり、数分で改善することが多いです。
診断には超音波検査(下写真)とMRI検査が範囲や大きさを評価するのに非常に役立ちます。
★治療は保存加療を基本とします。
①運動の休止 ②炎症が強い場合に消炎鎮痛剤内服・外用剤使用 ③アイシング を行いますが、安静自体も有効性には医学的根拠はないとされています。
④運動療法:遠心性エクササイズは唯一有効性が認められています。
少なくとも3か月は行い、ある程度痛みがあっても継続して行うことが推奨されています。
⑤注射療法:アキレス腱へのステロイド注射は短期的な除痛効果はありますが、腱断裂の原因となる可能性があり、基本的には行いません。
生理食塩水または麻酔薬を超音波ガイド下に腱と脂肪体の間に注射するハイドロリリースは新しい治療法で、腱の癒着を解除したり炎症物質を拡散させたりする効果があり、有効性が報告されています。
⑥体外衝撃波治療:当院では第一選択の治療で、拡散型の圧力波を用いて治療します。
⑦PRP療法:自分の血液から採取した成長因子を多く含む血小板を病変腱内に注入し、治癒過程を促進させる治療で、当院で可能な再生医療です。
★当院では体外衝撃波・運動療法(リハビリ)を第一選択として、補助的にハイドロリリースを行います。改善が見られない場合にはPRP療法を考慮する方針としています。
新年明けましておめでとうございます。本年もcafeまつぼっくりをよろしくお願いします
風邪が流行している季節ですね。
食事の対策として、エネルギーを確保しつつ、ビタミンやたんぱく質を摂取すると良いです。
<必要な栄養素と食品>
ビタミンA→レバー・うなぎ・緑黄色野菜など…。
鶏レバーは牛・豚レバーよりも多く、わずか5gでも1日の必要量を満たします。
ビタミンC→野菜・果物・いもなど…。ブロッコリー・カリフラワー
たんぱく質→魚介・肉・卵・大豆製品など…。
風邪かな?と思ったら、まずは体を休め、温かい食事を取って長引かせないようにしましょう。
今月は風邪予防にちなんで、当店自慢の「季節の豆乳ポタージュ」に、人参をメインにしたポタージュをお作りしています。
是非足を運んでみて下さいね♪
<人参&白菜の豆乳ポタージュ>
みなさんこんにちは!今回はアキレス腱炎について簡単にお伝えします!
・アキレス腱とはふくらはぎの筋肉の終わりの部分にあります。
この腱の部分にストレスが加わると痛みが出現します。
・スポーツをされている方に多くみられ、特にジャンプやダッシュ、ランニング系の運動の繰り返しにより生じやすい。
簡単な予防チェック
・つま先立ち(高い位置で10秒キープ出来るか)
・しゃがみ込み(床にかかとをつけた状態でしゃがみ込めるか)
予防(対策)
.ふくらはぎのマッサージ
※一分程度ほぐしましょう
.アキレス腱に対する筋力強化(つま先立ち→ゆっくりかかとをおろす→つま先立ち)
※階段や段差を利用して10回×3セット 繰り返しましょう