熊谷市の健康スポーツクリニック 上肢の日帰り手術ができる施設 交通アクセス
KENSPO
健康スポーツクリニック
MEDICAL SPORT CLINIC 〒360-0203 埼玉県熊谷市弥藤吾122-1
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骨盤剥離骨折について kenspo通信 No.30

Athleteたちの名言
いつも心を開いているんです。
心を開いていなきゃ、
何も吸収できないしおもしろくない。
心を開く事が成長の原動力
 
<フィギュアスケート選手 羽生結弦>
  

澁澤院長からあなたへ!

今回は成長期に好発する骨盤の筋付着骨端部での「骨盤剥離骨折」についてです。
骨盤の筋腱が付着する部位の成長軟骨部は10歳代で骨化が始まり、20歳前後で完全に大人の骨になります。
その間は力学的に弱く、筋腱に強く引っ張られることで剥離骨折が発生しやすい部位です。
発生しやすい順に①上前腸骨棘剥離骨折 ②下前腸骨棘剥離骨折 ③坐骨結節剥離剥離骨折 ④腸骨稜剥離骨折があります(図)。

①は縫工筋と大腿筋膜張筋、②は大腿直筋の過牽引により生じます。ダッシュ、ジャンプ、キックなどのスポーツ動作中に急激に痛くなり、歩行が困難になります。
骨は大きく転位することは少なく、患部を安静にするために松葉杖を使用しますが、入院は必要ありません。
痛みの様子でリハビリを進めて4~6週程度で徐々にスポーツ復帰します。

③は股関節を曲げて膝を伸ばすことでハムストリングが急激に牽引する際に生じます。
スタートダッシュ、ハードルでのジャンプ動作、ボールキックなどの状況で起こりやすいです。
骨片は通常の状態でも強い牽引力が加わるため、骨癒合となるまで4か月近くかかります。
転位があるところに治癒のための旺盛な骨が形成されると、レントゲンで骨腫瘍に見えたり、坐骨神経を圧迫して麻痺を生じるとの報告もあるようです。
骨癒合がされないと筋力低下を残し、スポーツ活動に支障があるなど、問題点を残しやすい剥離骨折です。

④は柔道や相撲などの投げ動作や野球スイングで空振りする時など、両下肢を固定しながら急激に体幹を強く捻る際に発生します。腹横筋、内・外腹斜筋の牽引によるものです。
6~8週で骨癒合が得られ、スポーツ復帰が可能となります。

このように骨成長期の10代では力学的に弱い部分が存在することを指導者や本人も意識し、トレーニングをする必要があります。
骨端線が閉鎖する時期(骨成長が終わる時期)までは筋力訓練は避けるべきで、本人は運動前に柔軟性を高めるストレッチを十分に行って、筋腱の骨付着部に負担が減るように努力することが予防には大切です。

Café matsubokkuriだより

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理学療法士からお知らせ

皆さん、こんにちは!!健康スポーツクリニックリハビリテーション科です。
今回は、骨がまだ弱い成長期に起こりやすいスポーツ障害の一つである〝骨盤剥離骨折〟について、その予防法などをお伝えしていきたいと思います。
まず簡単に骨盤剥離骨折というのは、サッカーなどのキック動作や短距離などのダッシュの際に、筋肉の急激な収縮が起こり、その筋肉が付着している骨盤部にストレスがかかることで、その付着部が剥離してしまうというものです!!
もし骨盤剥離骨折が起きてしまった場合、長い期間スポーツができなくなってしまいます。
そのため、普段からのケアが大切であり、今回はそのためのケアとしてのストレッチをお伝えします!!

予防ストレッチ

 
骨盤剥離骨折を予防するためには、大腿直筋や縫工筋、大腿筋膜張筋などの太ももの前(股関節前面の筋肉)をしっかりストレッチしておく事が大切です。

1)まず一歩前に足を出して、後ろ足をつかみます。つかんだ足の踵がお尻につくようにしましょう!!
その時、後ろ足の太ももの前が伸びているのを感じながらやってみてください

2)一歩前に足を大きく出して、後ろ足は遠くに伸ばしましょう。
この段階で太ももの前に伸びを感じます。その状態から前足と反対側の手を上に伸ばし、体を横に倒します!!

*ストレッチは左右各30秒ずつやるようにしてください