今回は足首の「捻挫」についてです。
スポーツ外傷の中で足首の捻挫は頻度が高いものの、単なる捻挫として適切な診断・治療がされないまま、後遺障害が残ることがあり、「たかが捻挫、されど捻挫」と言えます。
足関節の靭帯は外側靭帯:内がえし、内側靭帯:外がえし、脛腓靭帯:外旋強制(回って捻る)にて損傷を受けるという特徴があります。
小学生以下の場合、骨成長の過程で靭帯の付着部が弱いため、内がえしで捻挫すると靭帯ではなく剥離骨折を生じやすい特徴があります。なんと小学生以下の捻挫では約80%が剥離骨折なのです(多くの場合に単なる捻挫と言われていることでしょう)。レントゲンでは剥離骨片はみえず、この段階で診断されると捻挫と言われてしまいます。エコー評価を行うと、骨片の有無や靭帯損傷を詳細に診断することができます(図)。
成人を含めた中学生以上の年齢になると、靭帯実質部の損傷が生じやすくなります。
治療は捻挫程度すなわち靭帯損傷の程度にわけて対応します。
靭帯損傷Ⅰ°(捻挫)であればサポーター固定でよいでしょう。
靭帯損傷Ⅱ°(部分断裂)であればギプス固定またはギプスシーネ固定を2-3週間行い、その後サポーター固定します。
靭帯損傷Ⅲ°(完全断裂)の場合でも原則して保存加療とし、ギプス固定3週後にやや硬めの装具固定とします。
剥離骨折のタイプは手術の必要はありませんが、骨折部が関節面に近くて癒合しにくいため、強い痛みがなくても3週程度は外固定が必要です。
捻挫を繰り返さないためにも初期の外固定をしっかり行い、靭帯が緩くならないようにするべきです。
また予防には足関節周囲の筋力強化訓練やバランスボードを使用したバランス訓練で固有感覚や協調性を強化することも重要です。
新元号「令和」を祝して新プロテインスムージー登場!
5月1日よりドクターとのコラボドリンクが始まります。
第一号は月に1度外来でこられているリウマチ専門医佐藤恵里先生とのコラボドリンクです。
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最後に、佐藤恵里先生のリウマチ外来は毎月第3金曜日です!
MCTオイルとは→低糖質、尚且つ良質なヤシ科植物油。肝臓に直接取り込まれ代謝されるので、
脂肪として体内に蓄えられない性質がある。瞬時に吸収され、即効性のエネルギー供給源となる
ことから、速やかにエネルギー源の糖質に代わり脂肪が燃焼されるため代謝が良くなります。
みなさんこんにちは!今回は足首の捻挫について簡単にお伝えします!
・ジャンプの着地の際や転倒などによって不自然な形に足首をひねり、関節部分(靭帯・腱・軟骨)が傷つくこと。
・症状としては足首周り(内側・外側のくるぶし)が腫れて、痛みが出現する。
・捻挫は軽い怪我にみられがちだが、クセになりやすいためしっかりと治すことが大切である。
・かかとを浮かさずにしゃがむことが出来る。
・つま先立ちが出来る。
※出来る限り高い位置で10秒キープできる
・足首のストレッチ
(かかとを浮かさず体重をかけながら30秒キープ)
・足首周りの筋力強化
(出来る限りかかとを高く上げる20回×3セット)
現在捻挫で満足に運動が出来ていない方、また予防チェックに当てはまる方は実践してみましょう!