今回は「ジョーンズ骨折」についてです。
これは第5中足骨の骨幹近位部に繰り返し応力が加わり、横に走る骨折線を生じる特徴のある疲労骨折です。
第5中足骨の基部は腱停止部や周囲骨と靭帯で強く結合しているため、ランニング・ジャンプ・カット・ステップターン等の繰り返す動作で、基部末梢で足の外側に負荷が加わり、疲労骨折を生じます。
競技ができなくなるほどの症状は完全に折れるまでは生じないため、早期発見が遅れがちです。
スポーツの中では断トツでサッカーに多く、バスケットボールでも起きます。
環境的な発症要因には人工芝の関与も指摘されています。
人工芝は止まりやすいグラウンドであり、最近のサッカーシューズも止まりやすい構造をしています。
このためターンする動作をすると前足部外側に負荷が高くなります。
体の発症要因では股関節の内旋が硬いこと・ビタミンD不足で発症リスクが高いとのデータが出ています。
この骨折は予防が非常に重要で、ランニング練習であればサッカーシューズからランニングシューズに履き替えるなどもその一つです(Jones骨折研究会のポスター参照)。
治療は骨折の程度で判断しますが、初期であれば治療しながらプレー可能です。
完全骨折になってしまったら手術でスクリュー髄内固定を行います(写真)。
当院では下肢伝達麻酔下に日帰り手術が可能です。
ジョーンズ骨折は手術しても再発もあり得る難治性骨折で、体のコンディション改善のリハビリが最も重要です。
手術に至らないような予防に尽きると思います。
季節の変わり目は体調の変化に注意!!!
こんにちは。
急に暑くなってきましたが、体調管理はみなさん大丈夫ですか?
気圧の変動によって自律神経のバランスが崩れやすい時期です。
このような時期の食事管理は1日3食を守る事が大切ですが、特に朝食は寝ている間に下がってしまった体温を上げ、自律神経を整えるのに大きな役割を果たすので欠かさないようにしましょう。
また、気象病対策にはビタミンB1が有効です。
痛みや自律神経のメカニズムとも深く関係している、脳の栄養素、糖質を体内でエネルギーに変えてくれる働きをします。
ビタミンB1が多く含まれているのは、玄米、タラコ、ナッツ、かぶ、大豆、切り干し大根、アスパラ、ほうれん草ですので、意識的に摂取してください。
こんにちは!リハビリテーション科です!
本日は“Jones骨折”を予防する運動療法をご紹介します。Jones骨折とは、サッカーやバスケット選手に起こりやすい障害です。足の外側に体重が掛かったまま急激な方向転換や、ジャンプ動作などを繰り返すことによって第5趾中足骨(足の外側の骨)にストレスが集中し疲労骨折を起こすといわれています。
Jones骨折を予防するためには、外側に偏った体重のかけ方をしないように足の裏と足首周りの筋肉を鍛えていく必要があります。そこで、足首と足の裏を支える筋肉のトレーニング方法をご紹介します。
①肩幅に足を開きます。
②体重を親指側にかけたまま、踵をまっすぐ挙げていきましょう。
①足の下にタオルをひきます。
②踵はつけたまま指を曲げ伸ばしします
※タオルを掴んだり離したりを繰り返します
・このほかにも足底板(インソール)を使って修正する方法もあります。
ぜひ、理学療法士にご相談下さい!