今回は肩の中でもかなり痛―い石灰沈着性腱板炎の話です。
これは肩の腱板という腱部に石灰が生じて激痛となるものです。
40~50歳代女性に多いですが、男性でもしばしば起こります。
原因は特定されていませんが、肩関節内で擦れたり、衝突(インピンジ)したりすることでわずかに損傷や炎症をきたした腱板が修復される過程で過剰な反応を起こし、体質も合わさって発症すると推測します。(石灰体質ではない場合には五十肩となるのかもしれません。)
石灰が沈着したあとの吸収される過程で激痛が起こります。
石灰自体の存在が痛いわけではありません。
初回発症時は著効するステロイド注射を行います。
典型的な部位の石灰はレントゲンでよく写りますが、前方にある肩甲下筋腱には骨と重なって見えない隠れ石灰も存在することがあります。
レントゲンだけに頼らずにエコーで3次元的な位置を確認し、エコーを用いて注射すると確実に改善します。
また石灰部を局所麻酔でポンピングして吸引することも有効です。
初回は1週ほどでかなり改善します。
しかし痛みを我慢しつづけたり、適切な早期治療が行われないと持続する炎症により肩拘縮を来したり、石灰部の刺激性が残存していつまでも引っ掛かる痛みを残します。
そのような場合には肩リハビリや大きい石灰の場合には石灰破砕を行う必要があります。
こうなると治療に時間がかかってしまいます。
当院では初回発症でも痛み改善後に相談の上で拡散型の体外衝撃波で石灰破砕を積極的に行っています。
生活に大きな支障が出てしまう石灰沈着性腱板炎は速やかに治療を受けることが重要です!
こんにちは!
猛暑の毎日でございますが、いかがお過ごしでしょうか?
今回は水分補給のタイミングについて紹介させていただきます。
体内が水分不足になると脱水症状や熱中症をおこしてしまいます。
脱水症状を防ぐことにおいて重要なのは水分補給のタイミングです!!
喉が渇いてから水分補給をすることが多いと思いますが、喉が渇いたと感じるということはすでに体内が水分不足状態です。
すぐに脱水症状を起こすというわけではありませんが、その状態が続くと危険です。
喉が渇いたと感じる前にこまめに水分補給をしてください。
お出掛けの際も水分をしっかり摂って暑い夏を元気に乗り切りましょう!
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こんにちは!リハビリテーション科です!
今回は前回に引き続き“肩関節”に関するエクササイズをご紹介します。
肩関節はとても不安定な関節であり、肩を安定させるためには周りの筋肉がとても大切になります。
そのため、使いすぎると筋肉が硬くなりやすかったり痛みが出やすくなってしまいます。
そこで今回は、肩周りの筋肉のストレッチと肩を動かす際に重要な背骨のストレッチを行っていきます。
この2つは、肩の痛みを予防するためのエクササイズになりますので、ぜひ行ってみてください。
ⅰ)四つ這いになります。
ⅱ)両手は床についたまま、
お尻を後ろに下ろしていきます。
ⅲ)下ろしたままゆっくり深呼吸しましょう。
ⅰ)うつ伏せになり両手を顔の横に置きます。
ⅱ)体を腕で支えながら、
上体を起こしていきましょう。
ⅲ)ゆっくり胸椎(胸部分の背骨)を
反るようなイメージで行っていきます。
※肩に痛みがある方は無理せず行いましょう。
※何か気になることがありましたらお気軽にお声掛けください!