今回紹介する肩の故障から復活したアスリートは2019年9/26(木)に481日
振りに1軍復帰を果たした東北楽天イーグルスの佐藤由規投手です。
仙台育英高校時代は、2年の夏から3期連続で甲子園出場。3年夏には155Km/hを計測。
2008年、高校卒業後にヤクルトスワローズへ入団しました。
プロ3年目に自己最速の161Km/hを計測。しかし2011年に右肩腱板を傷め、長いリハビリ期間を経て2016年に1786日振りの勝利を挙げました。
しかし2018年に右肩の違和感からヤクルトスワローズを戦力外となり、2019年地元球団の東北楽天イーグルスに入団して上記の通り見事に1軍復帰を果たしました!
若くして右肩の痛みに悩み苦しんできた彼の、来季の活躍を期待したいですね。
今回はリトルリーガーショルダーです。
これは投球による急激な捻りの力が肩に繰り返し加わり、成長期の上腕骨の肩に近い部位にある成長軟骨板の部分に生じる一種の骨折です。
上腕骨の骨頭は成人では通常30°ほど後ろを向いています。
これは成長とともに角度は減り、胎児(78°)、4カ月-4歳(65°)、10-12歳(38°)との報告があります。
投球動作を行ったことのない肩は上記の経過をたどりますが、投球肩では小・中学生は 48°と非投球側に比べ大きく、 成人でも 39°と大きい値を示します。
これらの結果より、 投球動作での捻り力は一連の骨成長を障害するほどの影響を与える力であると言えます。
レントゲン検査では外側型・全体型・すべり型の3つの型があります。
レントゲンで損傷部が修復までの期間は2~12カ月(平均:4.3カ月)と幅が広いのですが、レントゲン的な経過は一般に良好であり、投球を再開する目安はレントゲンでの修復像ではなく、症状で判断しています。
実際にこの方法で投球を再開しても復帰後の再発はなかったと報告されています。
痛みをとるために投球を制限している期間はリハビリを行うことが重要です。
発症要因としては体の硬さのため投球時に肩以外の部分の捻りが少なく、代償性に肩の捻りが大きくなるためです。
理学療法で肩の負担を減らすために股関節・体幹(特に胸椎・胸郭)・肩甲骨などの柔軟性を高めることをしっかり行います。
みなさんこんにちは!
今年も残り3ヶ月となりましたね!
10月で健康スポーツクリニック・メディカルフィットネスfine・cafeまつぼっくりは3周年を迎えました!
さて、3周年を迎えるにあたり、メディカルフィットネスfineの設備であるinbody(体成分分析装置)が会員様に限り、10月より無料で測定が出来るようになります。
ご自身の身体の状態を1ヶ月に1回チェックしましょう!
〜inbodyとは〜
体内に微弱な電流を流し、その電気抵抗によって身体の状態を調べる機械です。
主にチェックするのは体重、全身の筋肉量、体脂肪の量になります。
特にダイエットをしたい時、体重が減ったからといって、筋肉量が減った結果では脂肪を落としたとは言えません。
そういった身体の中身、バランスをチェック出来るのがinbodyになります!ぜひご活用ください!
計測は約2分程度終わります。利用方法等、分からないことはスタッフにお問い合わせください。
みなさんこんにちは!健康スポーツクリニックリハビリテーション科 黒木です!
今回は肩関節に必要な肩甲骨(前鋸筋)の筋力強化についてお伝えします。
肩関節の動きは上腕骨・肩甲骨・脊柱から構成されており、可動域(動く範囲)が大きい関節です。
しかし構造上としては非常に不安定であり、どこかの機能が落ちてしまうことで肩関節の痛みや引っかかり感など様々な症状を引き起こします。
今回お伝えする前鋸筋は肩甲骨の安定性に必要な筋肉で、前鋸筋の働きにより肩関節の動きの土台である肩甲骨が安定することで上腕骨(腕の骨)の動きをサポートしスムーズにする働きがあります。
<前鋸筋エクササイズ 10回×3セット>
※今回の写真では棒を使用していますが、タオルでも代用可
・肘を伸ばした状態で肩甲骨を床から離して突き上げていきます。
・肘が曲がらないように肩甲骨を床へ降ろしていきます。