今回は、アスリートを支える仕事「ボクシングのカットマン」について紹介します。
ここ最近で世間を沸かせた試合と言えばWBSS(ワールドボクシングスーパーシリーズ)決勝戦ではないでしょうか。
この試合で井上選手を支えたのが佐久間トレーナーです。
佐久間氏はトレーナー兼カットマンとしてセコンドにつき、3Rドネア選手の左フックで右まぶたから出血した井上選手を1分間しかないインターバルの度に完璧に止血、最終12Rの判定勝ちに貢献した影の功労者です。
まずは傷口をガーゼで30秒から40秒抑えて圧迫、その後小さな脱脂綿と綿棒を使ってアドレナリン液(ボスミン)を幹部につけ、最後にワセリンを塗る。
今回は「傷の治療の常識・非常識」についてです。
怪我をしてすり傷を負ったときにどうしますか?
「イソジン・赤チン・マキロンでしみるのを我慢して毎日消毒してガーゼをあてて完全に乾燥させる・・」これ20-30年前の常識でしょうが、今では非常識です。
これは傷がしみて痛かったり、治癒に時間がかかったりと余計なことばかりなのです。これには2つのポイントがあります。
①消毒:
ばい菌が心配なので消毒したくなりますね。
ですが必要でしょうか?すり傷に付着する菌は
(1)細菌が付着しているが増殖のない「汚染」、
(2)菌が増殖しているが害を及ぼしていない「生着」、
(3)増殖していわゆる炎症をきたす「感染」
の3段階分けられます。
(3)の段階では抗生物質の投与も必要ですが、(1)(2)の状態でばい菌は特に害ありません。
時間経つとばい菌はバイオフィルムという自分の周りにバリアーを張って周囲から身を守っています。
このため消毒薬を塗ってもばい菌を死滅させられないどころか、自分の正常な粘膜細胞を消毒することで痛めつけてしまいます。
現在では生理食塩水または飲むことができるきれいな水道水で洗い流すことで、菌量を少なくして菌の繁殖を防ぐ方が有効とされています。
②傷の乾燥:
傷が乾いて「かさぶた」になることはよいという考えは今では非常識です。
19世紀頃は傷の治療が細菌感染との戦いであり、乾燥で細菌増殖を防いだことから乾燥が創の治りによいとされたことが由来でしょう。
創部を乾燥させると痂皮が形成され,その下が不潔になり化膿し痂皮を除去しても治癒していないこともあります。
傷からでる液は膿ではなく、傷治癒に必要な成長因子が含まれ、湿潤な環境だと細胞も死ぬことなく、いきいきと生えてきます。
ある程度傷の湿潤環境を保ちながら治療するのが今の常識です。
市販でも湿潤環境を保れる被覆材が多くあります。
また手軽に湿潤環境を保つのに台所にあるラップを小さく切って傷に覆っておくラップ療法もよい方法です。
次回はそのラップ療法についてお伝えします。
(ちなみに手術の傷は皮膚どうしが密着して縫合されており、ばい菌から守る皮膚の欠損はありません。このため湿潤環境であることや消毒する必要もなく、時間が経つとくっつきますので、何かしらで保護しておくのみで十分です。)
冷え性対策にジンジャーココアを ぜひ
こんにちは。カフェまつぼっくりです。
一段と寒くなってきましたね。皆さん風邪などひかれていませんか?
冷えた身体を温めるホットドリンク『ジンジャーココア』 が登場しました。ココアに含まれるポリフェノールは、血流を促進し手足の冷えを取り除いてくれる効果があります。
さらに、生姜にも同様に手足を温める効果があり、生姜とココアを両方摂取することで冷え性改善が期待できる嬉しい冬のドリンクとなっております。
皆さんカフェまつぼっくりに温まりにいらしてくださいね。
生姜を塩、砂糖の代わりに使う事によって摂取カロリーを減らす事ができ、ダイエットに繋がることは大いにありえます。
健康の為にはもちろん野菜料理やお菓子作りなどのスパイスにも優秀なので、生姜をどんどん取り入れましょう!
みなさんこんにちは!健康スポーツクリニックリハビリテーション科 黒木です!
今回は肩関節に重要な肩甲骨(僧帽筋)の筋力強化についてお伝えします。
僧帽筋は肩甲骨を挙上・内転・上方回旋方向に動かしたり、姿勢を維持するなど多くの働きがあり、肩を動かす上で非常に大切な筋肉です。僧帽筋の筋力が低下することで肩甲骨の動きが不安定となり、猫背姿勢にもなりやすく、上腕骨(腕の)の動きをサポート出来なくなります。
結果として上腕骨のみの動きとなってしまい、肩の痛み(手が挙がりにくいなど)を引き起こします。
今回紹介するエクササイズで背中の筋力を鍛えましょう!
※四つ這い肢位にて行いましょう
・肘を伸ばした状態で肩甲骨を引き寄せるように腕を挙げます
(頭が下がらないようにして耳が隠れる高さまで腕を上げる)