もう言葉では言い表せないぐらい、
本当に人生でうれしい瞬間って表せないな
(東京五輪 体操男子個人総合で金メダルを獲得 橋本大輝選手)
今回は「糖尿病に対する運動の効果」についてです。
2016年の国民・健康栄養調査によると、日本で糖尿病がある方は糖尿病の有病者1000万人・糖尿病予備軍1000万人と合わせると2000万人と推計されています。決して他人事ではなく、初期は無症状であることから、40~74歳で毎年受診できる特定健診を受けることが大切です。
運動をしないそこのあなたは該当しているかもしれません。
糖尿病に対する運動の効果は医学的に確立されていることですが、あらためて確認しつつ、ぜひ前向きに運動に取り組みましょう。
(1) 減量効果
運動により消費エネルギー量の増加を増やすことが必要ですが、食事の摂取エネルギーも調整しないと減量は難しく、体重1kg減らすためには7000kcalの減少が必要です。
しかし現在の体重から3~5%減量するだけで血糖コントロールは改善されます。
(2) 血糖降下作用
食後の高血糖は血糖値スパイクと言われ、動脈硬化の原因になるため、食後血糖値を抑えるために急性効果が期待できる運動が有効です。
(3) インスリン抵抗性の改善
運動を継続すること血糖を低下させるホルモンであるインスリンの効きが改善されます。
より少ないインスリンで血糖値が低下します。
また糖尿病だけでなく、メタボリックシンドローム・高血圧・脂質異常症・脂肪肝などの生活習慣病の予防改善にも関連します。
(4) 筋肉量の維持と増大
食事制限のみでは体脂肪は減っても筋肉も減少します。
筋肉量が減れば筋に取り込まれる糖量も減り、インスリン抵抗性が改善されません。
理想的には筋肉量を維持しながら脂肪を減少させることなのです。
(5) 基礎代謝量の維持・増大
1日の総消費エネルギーのうち60%は基礎代謝量が占めます。
食事制限や運動不足で筋量が減ると基礎代謝の低下となり、エネルギー消費が進みませんので運動が必要になります。
以上のように糖尿病の改善には運動が欠かせないのです。
次回はどの程度の運動でよいのかの内容をお伝えします。
「ま ご わ や さ し い」と聞いて、何のことか見当がつきますか?
これは健康な食生活に役立つ、和の食材の頭文字を覚えやすく語呂合わせにしたものです。今回は「まごわやさしい」の食材を紹介します。
「ま」豆…豆腐、グリンピース、小豆 など 植物性たんぱく質が豊富
「ご」ごま…クルミ、栗、ぎんなん など たんぱく質・ミネラル・脂質が豊富
「わ」わかめ…海藻など ミネラルや鉄分が豊富
「や」野菜…緑黄色野菜、淡色野菜、根菜 など ほぼすべてにビタミンやミネラルが含まれている
「さ」さかな…アジ、しじみ、えび など たんぱく質の宝庫。青魚はDHAEPAが含まれている
「し」シイタケ…えのき、しめじ、エリンギ など 食物繊維やミネラル、ビタミンが豊富
「い」いも…サツマイモ、ジャガイモ、こんにゃく など 食物繊維と炭水化物が豊富
オリジナルの「まごわやさしい」具沢山お味噌汁を作ってみてはいかがでしょうか?
こんにちは! 健康スポーツクリニック リハビリテーション科 渡部です。
みなさん、首の周りに張りを感じることはありませんか?
日常生活で下を向いて作業をすることが多いため、胸・首周りは張りを訴える人が多いです!
今回は、手軽に行えるストレッチを紹介します!
特に、
・デスクワーク、下を向いていることが多い方
・首・胸に疲労感を感じやすい方 におすすめです。
* 1日に数回、ぜひお試しください!
方法
1.タオルを首にかける。
2.両手で引っ張りながら、ゆっくり上を向きます。(胸を張って、口をとじたまま!)
3.首の前側が伸びているのを感じながら、反動はつけずに30秒キープします。
*顎が上を向くようにすることを意識してストレッチを行っていきましょう