悔しさは僕にとって収穫でしかない
<羽生結弦>
今回は「運動による認知機能の改善効果」についてです。
一見して無関係に思える脳・認知機能と身体能力との間には明確な関係が見いだされています。例えば、
★心血管系の機能が高いと記憶を司る脳の海馬の容積が大きい、
★膝の伸展力に関与する大腿四頭筋の筋力が高い高齢者ほど認知課題の成績がよい、などです。
※運動により身体能力を上がると脳・認知機能が改善されるとも言われています。
どのような運動がよいのでしょうか?
Kramerら(1999)は6ヶ月間のウォーキングにより複雑な課題を解決するための実行機能が向上することを示しました。
Ericksonら(2011)はウォーキング群とストレッチのみ群で1年間の運動効果を比較したところ、脳の海馬はウォーキング群で増加し、ストレッチのみ群では年齢相応の加齢に伴う容積の減少を認めたと報告しています。
様々な報告をまとめると有酸素運動が実行機能の改善に特に有効であると考えられています。
どの程度運動を行えばよいかですが、有酸素運動を1日30分以上、週3回以上、3ヶ月以上続けることが脳・認知機能には有益なようです。
また体の重みを利用した自重トレーニングも認知機能を改善させるという研究報告もあります。
このような運動による認知機能改善のメカニズムとしては、直接的な効果として運動による血流量の増加や血管機能の向上、神経の新生、血管新生を促す脳由来成長因子や血中由来インスリン様成長因子の産出促進、脳内での情報伝達に関わる神経伝達物質の増大などが関わっていると考えられています。
発症してしまった認知症が運動で治るわけではありませんが、様々な研究からも予防や改善に有効であることは明らかです。
認知症の危険因子でもある高血圧や糖尿病、脂質異常症などを運動自体が予防することもその効果の一部です。
以上のように脳・認知機能と身体機能は表裏一体の関係にあり、運動は認知症と身体機能低下による寝たきりを同時に予防できる唯一の方法と言えます。
こんにちは!メディカルフィットネスfineです。
新型コロナウイルスも再び感染者が増え、中々落ち着かない状況下ですが、皆さん運動はできていますか?
また、寒くて動くのが億劫になる季節ですが、そんな季節だからこそ私達と運動を楽しみませんか?
体力・筋力向上に向けて、ぜひfineで一緒に運動しましょう(^^)
【トレーニング】
変形性膝関節症
変形性膝関節症の方は痛みによって筋肉を使わなくなることから膝周りの筋肉が低下しやすいです。
膝周りの筋力を強化することで重力に負けずに直立姿勢を保つことができます。
また、変形性膝関節症の予防にも繋がります。
みなさんこんにちは!健康スポーツクリニックリハビリテーション科 黒木です!
今回は猫背姿勢改善に対するエクササイズをお伝えしていきます。
厳しい寒さもまだまだ続く中で背中を丸めてしまうことが多いと思います。背中を丸めた猫背姿勢は首や肩、腰など様々な部位に痛みを誘発しやすいため良い姿勢を保つことはすごく大切です。
そこで今回はイスに座った状態で猫背姿勢を改善出来るエクササイズを紹介します。
※姿勢を意識して10回×3セット行いましょう!