ヘバーデン結節・ブシャール結節について　kenspo通信 No.15

Athleteたちの名言

怖いからと言って課題から逃げない。
　課題に向かって走るの。
なぜなら恐怖から逃れる唯一の方法は
自分の足で恐怖を踏みつけることだから。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
＜ナディア　コマネチ＞
　　

澁澤院長からあなたへ！

今回は“ヘバーデン結節・ブシャール結節”の治療です。
基本は保存加療で対処し、生活に困るような指の状態になった段階で手術を考慮します。
両疾患に共通なことは慢性的腱滑膜炎の存在があることです。
40～50代の女性の場合であれば、更年期のエストロゲン低下が腱の滑膜が浮腫む原因であり、滑膜の浮腫みを減らすことから始めるべきです。
朝のこわばりがあればエクオール内服を試みてもよいでしょう。
男女問わず、腱滑膜炎が病的に異常増殖していればステロイドの手根管内注射または内服を考慮します。
見た目が結節となり、レントゲンで軟骨変性があれば、個々の指に対応せざるを得ません。また更年期を過ぎた方では滑膜の浮腫みでなく、腱肥大となり、エクオールの効果は期待できないと考えています。

ヘバーデン結節：指の第１関節の変形性関節症

変形が進行して動きが低下すると安定してくるため、痛みはむしろ軽減してくる傾向にあります。
痛いときはテーピングで対処します。
靭帯が緩くて関節のかみ合わせに安定感がない場合に痛みが改善しない傾向があります。
生活に困る痛みなら手術（関節固定術：下写真）を行います。学会等で関節形成術の報告もありますが短期成績しか出ていませんので適応は限定的です。

ブシャール結節：指の第２関節の変形性関節症

第２関節は動きが低下するとかなり指の機能に支障を来します。
変形を進行させないようにすることが重要です。
痛みが強いときはまずテーピングは基本です。
ブシャール結節では屈曲時の浅指屈筋腱の動きが悪い所見が超音波で確認されることが多く、やはり慢性腱鞘炎（腱滑膜炎）が背景にあると考えています。ステロイドの腱鞘内注射がかなり効果あります。
この治療でも痛みを繰り返すようであれば、浅指屈筋腱の切除術により関節変形の予防または関節痛の軽減が期待できます。
関節が不安定で痛みが強い場合には手術で関節固定術を行いますが、痛みはとれても指の機能の低下は避けられません。
人工関節の手術もありますが、関節安定性が低いため強い力も入れられず、リウマチの場合以外はあまり推奨しません。

Café matsubokkuriだより

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バジルティーの効用

消化を促進する作用があり胃炎・胃痙攣・胃酸過多など胃腸の諸症状の緩和
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女性ホルモンであるエストロゲンと似た成分が含まれているので、更年期障害緩和・偏頭痛緩和

♥更年期で不調を抱えている女性に特におすすめ致します。

理学療法士からお知らせ

みなさんこんにちは！今回は腰椎分離症について簡単にお伝えします！

腰椎分離症とは？

・10歳代の活発な子に多く、腰を反る・捻るなど動きの繰り返しによって疲労骨折を引き起こし痛みが出現するのが特徴です。
・特に腰の動きが過度となるサッカーや野球、バスケットボール、バレーボールなどの選手に多い。
・症状としては腰やお尻の痛みが出現し、腰を反らすことで痛みが増強する。

簡単な予防チェック

・仰向けに寝た状態で腰の下に手の平が何枚入るか？（1枚くらいが理想）
・FFD（床に手の指先がつくかどうか？）

予防（対策）

・腰を伸ばすストレッチ（太ももをお腹に近づける）
※ストレッチは30秒～60秒　ゆっくりと伸ばしましょう！
・腹式呼吸の練習
（鼻で吸いながらお腹を膨らまし口で吐きながらへこめる）
※お腹は10回程度膨らましましょう！

現在腰椎分離症で満足に運動が出来ていない方、また予防チェックに当てはまる方は実践してみましょう！